日々雑感その16  
LC 会 長 挨 拶 (5月第1例会)
2017年5月11日

  昔はオレオレ詐欺と言い、その後振り込み詐欺とか還付金詐欺とか手口が多様化したので、今は特殊詐欺と総称しています。
 還付金詐欺の手口はこうです。
 「役場の保険課の者ですが、医療費の還付金のご案内を差し上げていますが、本日が期限なのにお宅様から手続きの申し込みがないので電話しました」
「全然知らなかったけど、いくらなの」
 「51500円です。今日が期限なので明日になれば無効になります」
 「どうしたらいいのですか」
 「通帳を持って最寄りのatmへ行ってからこの番号へ電話ください」
  通帳を持ってコンビニのatmの前まで行って電話する。
 「まずatmに通帳を差し込み、振り込みボタンを押してください」
 「はい、押しました」
 「役場の口座番号を言いますから、その通りボタンを押してください」
 「はい、押しました」
 「次に、金額ボタンをおしてから、5.1.5.0.0.と押してください。 あー、最後のボタン押すのが弱かったから、さらに0.0と押して、最後に振り込みボタンを押してください」
 「はい、押しました」
 「完了です。振り込みいたします。ご苦労様でした」
 振り込みボタンをおしたものの、役場から振り込まれるのか、自分の口座から振り込むのか分からなくなってくる。そこで残高照会ボタンを押すと、通帳残高が515万円引き出されている。

 インターネットやってますか。携帯電話でも出来ます。ごちゃごちゃ操作していると、突然エッチな動画が現れることがあります。
「ワー、すごい、もろ生、ふー」と見ていると、右下に「有料」という文字が点滅しているのに気づき、慌ててオフにします。
 すぐに携帯電話に掛かってきます。
 「お客さまー、お楽しみいただけたでしょうか。有料サイトなので5万円が料金です」
 「わしは見た覚えがない。勝手に放映されただけだ」と抵抗すると
 「お客さーん、お宅の住所分かっているんですよ。今からお宅へ参上して玄関でピンポーンと鳴らして、エッチビデオの代金の集金に参上しました、とやってもいいんですよ」
 これをやられたら大変なことになる。結局払わされてしまう。
 私はこの話を聞いて実験しました。
 たしかに、すごい生映像が放映されている。しっかり見てからオフにすると、電話が掛かってくる。
 「お客さーん。30分も見ていただいて毎度ありがとうございます。30分ですから15万円いただきます」
 私は「15万円には消費税はつくのか」と質問すると、つくと答えた。
 そこで、私はこう言いました。
 「消費税の支払調書を作成するから、貴様は本官に対して、姓名本籍住所生年月日を答えよ。戸籍謄本住民票印鑑証明書は3月以内発行のものに限る」と言い始めますと、電話は突然切られます。私からリダイヤルしても着信拒否になっています。この手の詐欺犯はややこしい客が嫌いなのです。
 かくして只で見れて、請求も撃退できます。
 これは撃退法ですが、とっ捕まえる方法も伝授します。
「お母さん、会社の金を落としてしまった。一時用立てしてくれないと首になってしまう。1000万円くらい振り込みしてくれないか」
「昭和の初めの銀行倒産で曾おじいさんが酷い目に遭って以来、家は銀行預金をしない。米櫃に隠してある」
 「なら、東京駅の八重洲口まで持ってきてくれないか」
 「神経痛で歩けないから取りに来い」
 詐欺犯達は相談して取りに行くことにしますが、自分たちは取りに行かず、何も知らないバイク便の兄ちゃんに頼みます。
 あなたは警察に電話します。警察は新聞紙で作った札束の中にGPSを隠してバイク便に渡して追跡し、犯人のアジトに突撃します。騙された振り作戦です。
 今、警察では特殊詐欺検挙が最大目標です。署長が喜んであなたに表彰状をくれます。その贈呈式が写真に撮られて中日新聞に掲載されます。老後の暇つぶしは特殊詐欺を捕まえて新聞に掲載されましょう。