有栖川宮詐欺結婚披露事件 20060911 |
2006年9月11日東京地裁は、大正時代に断絶した皇族有栖川宮をかたって結婚披露宴を開催し、祝儀を集めた、北野康行(44歳)と坂本晴美(47歳)に詐欺罪でともに懲役2年2月を言い渡した。披露宴出席者137人の内76人については本物の宮家ではないことを知っていたと認定し、詐欺罪を否定し、残りの61人については、宮家の結婚式と信じて祝儀を持参したから、この祝儀の金額分の詐欺罪を認定した。 しかし、出席者の過半数が、宮家ではないことを知っていたということは、結婚式が全体として宮家の結婚式ではなく、言わば、冗談、興行、お芝居の類として挙行されたことを示しており、信じた少数者の方が早とちりでアホであるとも言えるから、無罪の判決もありえた筈である。ただ、公判で坂本晴美は本物の宮家と言い張り、精神異常の兆候も示していたことがあり、宮家を騙ることの違法性を明治憲法時代並みの感覚で過大解釈した裁判所が有罪実刑に走ってしまった嫌いがある。戦前にあった不敬罪を適用した感じがする。 この二人が公判で「興行でした。信ずるアホがいるとは思いませんでした」と口を揃えて言い張れば、無罪或いは執行猶予判決になっていた筈であり、兎に角、実刑になることはなかったと思う。作戦間違いです。アホな事件はアホな結果が付きまとう。二人は出所した後、この点をよく考えれば、興行として一儲けができますから、めげずに頑張ってください。 |
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