日々雑感その23  
「自動車水没事故の補論」
2019年12月3日

  2017年10月28日、日々雑感その17で、水没自動車溺死事故対策として、昔のような手廻し式ウインドーガラス開閉ハンドルの復活を提言しておいたが、2019年秋の東北関東水害では、同様な悲劇が再発してしまった。
 日々雑感その17では、手廻し式ハンドルの復活を提言していたが、よく考えると、この方式では運転者のみが助かり、同乗者の1歳、3歳、5歳の子供は溺死するであろう。
 軍隊が使っている水陸両用自動車(戦車)とまでは言わないが、少なくとも1時間の耐水能力を備えて浮く自動車=耐水自動車を提言したい。
 自動車内に浸水する原因は、アクセルとブレーキペダルの所に穴が空いており、ここから車内へ浸水することにある。この穴を埋めてしまい、アクセルとブレーキペダルからの強弱指示は耐水電線でエンジン室へ伝達するようにすればよい。さらに排気管マフラーは車体尾部ではなく、天井から空中へ突き出してマフラーからの浸水を防止することである。
 さらに、前輪駆動タイヤの内側に、水車羽根を取り付けて、タイヤを回せば、水車羽根の回転力で水上を前進できるようにする。
 こうすれば、アンダーパス地下道の中央でエンストして溺死することを防止できる。車は地下道中央で水没しても、プカプカ浮いて対岸まで走行でき、水没していない向う岸の道路に乗り上げることができる。川へ落ちたときも、長時間浮くことができれば、救助の機会も増えるであろう。
 東日本大震災のとき、何万台という自動車が水没し、国民の生命財産の損失は甚大であった。溺死ほど恐ろしいものはない。
 2017年に中日新聞にこの件を投稿しておいたが、採用は没とされた。
 読者の皆さんの知恵を拝借したいのであります。