宮道佳男先生(26期 宮道佳男法律事務所)
 司法反動は許せないと青法協に!尋問も週2回こなした元青法協名古屋(現あいち)支部長。         
聞き手  北村  栄(名古屋第一法律事務所)
小林哲也(名古屋E&J法律事務所)

3 プライベートについて  


北村: 先生の趣味は何ですか。

宮道: 趣味は石。これは神岡鉱山で取ってきた石でね。僕は東海中学生の頃から地学部だったんだ。それから50年、こういう石集めをしてきて、家には約1トンの石がある。今でも取りに行きますから。

北村: なんでも鑑定団でときどき石の鑑定をやってますよね。

宮道: ああいうのに出してやりたいくらいだ。

北村: 先生は戦争の本があるじゃないですか。

宮道: ああいうのも趣味と言ってはおかしいかもしれませんが。3年前に書いた本。

北村: こういう本を書くきっかけというのはどこにあるんですか。

宮道: 俺は戦争の話が好きなんだ。だから、いろんな戦記物はよく読んでる。特に近代戦ね。近代戦の戦記物をずっと読んでいると、ときどき捕虜を捕まえてどういう風に処分したとかいう記事が出てくるんだ。その中で正当に処理した場合と虐待した場合といろいろなケースがあって、そこからハーグ条約とかジュネーブ条約とかに関心を持った。そこで、戦時国際法という本を読みあさった。国際法には2つあるんだよね。平時の国際法と戦時の国際法。あなたたちは国際公法と国際私法しか知らないだろう。国際公法の中には、平時の国際法と戦時の国際法がある。戦時の国際法というのは、戦前の日本では一つの学問としてあった。今はそういう学問に論究は無いけれどね、戦前の本を読んだの。そうすると、捕虜の虐待とかがよく分かった。だから僕は戦時国際法をある場面に適用して小説風にしたんだ。発端はうちの親が話した話なんだけど、名古屋空襲のとき、矢田川にB29で降りてきたパラシュートの乗員を町内会でみんなで竹槍で刺し殺したという事件があった。

北村: やっぱりそういうことがあったわけですか。

宮道: とにかく戦争の本と戦時国際法の本はよく読んだ。