医師不足は嘘!医師不足の原因は、女医と労働市場のミスマッチ 20070205 
医師不足が言われ、地方の公立病院では医師不足のために産婦人科等の閉鎖がなされ、深刻な地域医療問題になっている。年俸5000万円も出して町財政が困窮する例もある。
 しかし、待てよ。田中角栄が一県一医大構想を掲げてから、医師は増加の一途をたどっている。総量的に不足している筈はない。原因の一つは女医が多くなり、医師試験合格者の三分の一を占めるようになり、女医は医師資格を得ても家庭に閉じこもり医療の現場に立たないことにある。女医を家庭から医療現場へ向ける為の施策、例えば託児所の整備等を考慮すべきである。看護婦不足に対しても同様の効果がある。
原因の二つ目は、医師労働市場がないことである。地方公立病院勤務の医師労働市場は、町役場の医事課長と大学病院教授との電話回線とか人的コネしかないのが実態である。大学病院と町役場とは大学系列に支配され、全国の大学に医師を求めることが出来ない。閉鎖された労働市場では、賃金と人材の固定化が定着する。厚生労働省が医師の職安を組織するのが効率的であるが、特定職業を対象とする医師職安は法的に困難である。ならば技術者の派遣を専門とする人材派遣会社がこの領域を開拓すればビジネスチャンスを得るであろう。