裁判員裁判12−45
「自白調書の読み方」2012.6.7
                 2011年1月〜  宮道佳男

5、話したのに、書かれていないこと

 被告人に面会するとき、自白調書を差し入れて、「話したのに、書かれていないことを探せ」と命ずると、面白いことを言う被告人がいます。
 被告人が話したことの内、取調官にとって、筋書きに合致する部分は自白調書に書きますが、しない部分は書きません。それを発見することにより、取調官の思惑、当時の捜査方針が分かるのです。