北朝鮮重油100万トン獲得と拉致問題 20070214 
6ヶ国協議が終了し、北朝鮮は核開発放棄と引き替えに重油100万トンを只で手に入れた。これは1年間分の消費量に匹敵する。大儲けである。一方、拉致問題については、日朝間の懸案事項の解決の為の二国間協議を開始する、との文言が入っただけであり、拉致の文字は入らなかった。小泉訪朝時の平壌共同宣言でも拉致の文字は入っていない。北朝鮮から言えば、懸案事項とは日韓併合の植民地の精算・賠償のことであり、拉致問題は解決済みという北朝鮮の硬い態度を覆すことはまたしても出来なかった。日本外交の敗北である。
 1994年北朝鮮の核危機のとき、アメリカは核施設への空爆さえ検討したが、現在イラク内戦を抱えるアメリカは二正面作戦を採る余裕がなく、金正日の思い通りにさせている。
 アメリカやイスラエルはイランの核施設に対して空爆を躊躇しないが、北朝鮮は油田権益のアラブには遠く、まして二正面作戦を取ることはない。
 空爆をすればよいのだ。 日本は憲法改正して国民投票で被拉致者解放を目的とする開戦の可否を決めればよい。
 ミサイルを北朝鮮核施設に打ち込むが、弾頭には、衝撃を与えたら爆発するが5年経ったら停止する信管を取り付ければよい。ならば北朝鮮兵士は弾頭に接近できず、核施設は機能不全となる。将来拉致問題が解決したときの為に、永久不発弾では除去に困るから、5年間だけの時限信管にすればよい。
 現在拉致問題は暗礁に乗り上げている。公式17人、非公式100人の被拉致者がいる。タイ・ルーマニア・フランス・ヨルダン・イタリア・オランダ人まで被拉致者がいると報道され、北朝鮮の拉致作戦が国際的作戦であったことが判明している。
 一方、日本の打つ手は少なく、横田夫妻の落胆は激しい。
 思えば、金正男が愛人と子供を連れてディズニーランド見物するために成田空港へ不法入国したときが最大のチャンスであった。ところが小泉首相と田中真紀子外相がさっさと国外追放で終えてしまった。あのとき金正男を偽造旅券行使と密入国の罪で起訴すべきであった。勿論初犯であるから裁判所は懲役1年執行猶予3年の判決にして釈放するが、日本政府としては、金正男を国籍不明者として処遇し、釈放するが、24時間監視体制を取り、海外脱出を阻止すればよい。北朝鮮は自国民であるから送還するよう求めてくるが、国籍不明者であり、北朝鮮国籍を確認ではないと言って、送還を断り、金正男を日本国内に留めおき続ければよかった。困った金正日は中国に仲介を頼むから、日本は北朝鮮への拉致調査団100人の派遣要求をし、金正男を交渉の人質として最大限に利用すべきであった。
 小泉と田中の愚かさが拉致の解決を長期化させている。